コロナ自粛による心の燃え尽きを回避せよ – 4つのエネルギーを管理する

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Thomas UlrichによるPixabayからの画像

新型コロナウィルス感染症蔓延に伴い世界は都市封鎖へ

今般、新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、感染された方々の一刻も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

感染拡大を阻止すべく、世界各国そして日本においてもイベントや店舗営業の禁止、不要不急の外出自粛等が行われています。

この施策に伴い経済的にご苦労されている方々の心痛を思うととても心苦しく思え、一刻も早い感染阻止と経済回復の早期化を願ってやみません。

体は疲労しなくても心は消耗する

2020年4月7日の緊急事態宣言以降、ゴールデンウィークを越えてもなお終息しない自粛要請ですが、その中で「コロナ疲れ」あるいは「自粛疲れ」という言葉が頻繁に聞かれるようになってきました。

一見、自粛をしていて活動していないのに「疲れる」というのは違和感があるかもしれませんが、しかし実感として自粛に疲れている方は多いと思います。

それは体力の疲れではなく、心の疲れです。

心の面での疲れを「自粛疲れ」と称しているのです。

4つの異なる次元の疲労

健康のレベルあるいは疲れのレベルには4つの次元があると言われています。

健康の4つの次元
  • Physical 体力: 文字通りの体力のエネルギーレベルです
  • Mental 心理: これは脳のエネルギーや疲れと言っても良いでしょう
  • Emotional 感情: 脳よりも心、喜怒哀楽と言い換えても良いと思います
  • Spiritual 精神: 信仰や祈り、自己実現と捉えれば良いと思います
Dr. Melissa Lee ND., RAc., http://www.santehealth.ca/about-naturopathic-medicine/

これらのエネルギーレベルはそれぞれ独立していて、全てがある程度満たされていれば充実していると感じるでしょうし、どれか一要素でも大きく不足していれば「疲れている」と感じます。

この場合の「コロナ疲れ」や「自粛疲れ」は主としてEmotional 感情面の疲れや、あるいはSpiritual 精神面での疲れから来ているものだと思われます。

すなわち、自粛によって会いたい人に会えない、あるいは自分がなすべきことをなし得ない、こういったことの連続が「疲れ」と認識されているのだと思います。

異なる次元の疲労は癒やし方も異なる – 相互補完は難しい

気をつけるべきことはこれら別々の次元の疲労は癒やし方も異なるということです。

例えば感情面の疲れを感じているときにいくら睡眠をとっても癒やされたとは感じないでしょう。

あるいは体力が疲れているときに遠くのパワースポットに出かけるのも逆効果です。

重要なことは、

  1. どの要素が疲れているかを認識する
  2. 疲れている要素に対して適切な癒やしを行う

ということになります。

癒やしの方法はコントロールできるものにフォーカスせよ

どのエネルギーレベルが落ちているかを把握できたら、回復方法を考えるわけですがここで注意して欲しいことがあります。

皆さん自粛環境下にあることはご存知なわけですが、その状況でできないこと、あるいは今後短期的には変化しそうにないことを回復方法に設定しないでいただきたいということです。

「関心の輪」という考え方がありますが、自分自身から見て一番内側にあるものは「コントロール」できます。

しかし、それより「関心の輪」の外側にいくと直接的なコントロールはできず「影響する」ことだけできます。

さらにそれよりも「関心の輪」の外側は、単に受け入れることしかできません。

全くコントロールできないもの、例えば「早く緊急事態宣言が解除されればいいのに」「経済活動が以前の状態にそのままもどればいいのに」「ワクチンが早く開発されればいいのに」ということを思い続けていても物事は解決しません。

あくまで自分自身がコントロールできること、たとえば友達に電話する、ペットと遊ぶ時間を増やす、日記をつけるなど、癒やしのアクションとして取り入れていただきたいと思います。

癒やしのための異なる習慣を取り入れる

自粛環境下では生活スタイルが変化してしまうのは既に皆さんご存知の通りです。

癒やしのサイクル、癒やしの習慣についても生活スタイルの変化に合わせて変化させることが必要です。

自粛疲れは睡眠だけでは回復できない疲れを相手にしています。

自粛疲れには自粛疲れ対応した癒やしを行う時間が必要です。そのための癒やしの時間を習慣として取り入れていただきたいのです。

最後に

新型コロナウィルス感染症蔓延の影響で新しい仕事や生活の習慣を強いられることになり、そのため感じる疲れも異質のものとなりました。

異質の疲れに対してそれに直面し、違った形の癒やしとそのための習慣を仕込んで行くことが必要です。

皆さんにとって何かしらの参考になれば幸いです。

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