サラリーマンの副業におけるストックとフローの好循環

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Arek SochaによるPixabayからの画像

新型コロナは副業ブームを後押しした

終身雇用制度の崩壊については様々な団体や著名人が以前から発言をしてきました。

経団連やトヨタ自動車も終身雇用制度は崩壊したとの趣旨の発言をしてきています。

他方、寿命の長期化に伴い「人生100年時代」という言葉が声高に唱えられるようになりました。

終身雇用の崩壊と人生100年時代の到来は、個人としてどのようにサステイナブルすなわち持続可能な収入を得るかという問題を突きつけています。

このような周辺環境により副業の必要性が強く認識され、副業本や副業YouTubeなど多様なメディアで副業を後押しする動きも強まってきました。

また、Webの普及や多様なクラウドプラットフォームの登場によって副業が行いやすくなったこともこの流れを強めています。

そしてこの度の新型コロナです。

新型コロナによって在宅勤務が一般化した結果、ジョブ型雇用へのシフトがより強まることとなりました。

企業としてもよりスキルレベルの高い人材を副業として雇用する動きも出てきました。

サラリーマンの副業における悩み

しかし一方で普通のサラリーマンが副業を始めると言ってもハードルが高いです。

副業の例として、せどりやUber Eats、ブログ・アフィリエイトやYouTubeなどが挙げられることが多いのですが、このような副業の多くはサラリーマンとしてのスキルセットを活用できません。

本来であればこれまで培ってきたスキル・人脈・ノウハウなどの資産の上に副業を行うことができれば良いのですが、それは特異な例でもない限りなかなか期待できないでしょう。

すなわち、サラリーマンとしては多くのものを培ってきたはずなのに、培ったものがゼロのところから副業を始めなければなりません。

理想はストック型だが現実はフロー型

副業の理想形はいわゆる「不労所得」モデルだと思います。

すなわち自分自身が仕事をしていなくても収入が入ってくるような姿を望んでいる人が多いのではないかと思います。

不労所得を得るためには何かしらのストックが必要です。

それは金銭的な資産かもしれませんし、副業の上での仕事の評判あるいはSNS上でのフォロワーや登録者などもストックと言えるでしょう。

残念ながら副業を開始した時点でこれらを持ち合わせている人はほぼいません。

すなわち最初からストック型の不労所得を得ることは非常に困難ということです。

このような状況であれば、自分自身が仕事をして、その仕事や作業に対応した対価を得るフロー型の所得から始めるしかありません。

まずは手を動かすことが必要なのです。

フロー型副業からストックに流れ込むための仕組を作る

しかし、最初はフロー型収入に依存するとしても、それをずっと続けていては自分自身の体力や時間の制約によって収入に限界が来ます。

またフロー型収入の前提は自分自身が作業をすることなので、いつまでたっても不労所得にはならないのです。

そのため、フローからストックに変換できるための仕組が必要です。

最もシンブルなフローからストックへの変換は金銭を不動産や有価証券に変えてそこから不労所得を得ることです。

しかしながらこの金銭モデルは金額が小さい場合にはあまり効果が大きくないので、フローからストックへの変換というまでのサイズに至らないことが多いと思います。

もう1つはフロー型副業で得たノウハウをブログやSNS等のプラットフォームへと蓄積し、そこから収入を得ることです。

もちろんのこと自分自身の経験やノウハウを言語化することが必要ですが、副業に関してあなたが通った道を知りたいというニーズはあるのではないかと思います。

そのニーズに対応することで収益化するというのがもう1つのストック化です。

このようにフローからストックへ、そしてストックで得た収入をさらにフローの加速へ、と好循環を回すことがサラリーマンの副業の1つのモデルではないでしょうか。

最後に

世の中に副業で成功した人はたくさんいらっしゃいますが、成功した方それぞれがいきなり現在の姿になったわけではありません。

それぞれの方がどのような経路を経てきたかをよく分析することで、あなたにとっての副業モデルを作ることができると思います。

皆さんにとって何かしらの参考になれば幸いです。

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