一番最初に全体像をマッピングせよ – マインドマップは有効

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ビジネスの会話にも必ず「地図」が必要

ビジネスの様々な場面、社内でのミーティング、商談・交渉などなどにおいて、その会話の全体像を知ることはとても重要です。

全体の中でどの部分を会話しているのかを知ることができれば、会話が非常に効果的・効率的になります。たとえば下記のようなメリットがあります。

  • 何を話すべきで何を話さないべきかが明確になる
  • これまでに何をどれくらい話してきて、残り何を話さなければならないかがわかる
  • これらを会話の相手とも共有することで相互理解が深まる
  • 議事録作成などの際にも全体像を参照しながらであれば誤解も少ない

よって全体像、いわば「地図」を明確にしてそれに沿って会話をしていくことはコミュニケーションの効果を高める上で非常に重要となります。

地図の有無による戦闘上の有利不利の差は歴然

これを別の喩えで表現してみましょう。

軍隊同士の戦闘時に地図がある場合と地図が無い場合を想像してみましょう。

地図があれば地形全体がどのようになっていて、どこの地形は戦いやすい、どこの地形は危ない、相手に取られてはいけない陣地、自軍の動き方の計画など、戦略・戦術を策定する上での基礎情報がすぐに理解できます。

これが無い状態で敵軍と戦闘に入らなければならないと考えたらどうでしょうか?

かなり恐ろしい状態だとは思いませんか?

これは戦争時の戦闘をアナロジーとしているから、地図の無い状態の怖さがすぐにイメージできたわけです。

しかし、それではビジネスのミーティングの場ではどうでしょうか?

確かに命を落とすことはありませんが、しかしながら、全体像を持たずにミーティングに入ることは地図を持たずに戦闘に入ることと大差ありません。

全体像を作らずに重要なビジネスの会話を始めてしまうことはそれくらい危険なことをしていると思ってください。

最初から構造が不明な場合 – マインドマップを使おう

「そうは言っても最初から全体の流れがわからないようなミーティングもある」

とおっしゃる方もいると思います。その通りです。例えばブレインストーミングやろうという場合には最初から構造がわからないと思います。

あるいは、顧客から内容も聞かされないまま突然の呼び出しがあった、ということもあるでしょう。

このような場合には会話をスタートする前に全体像をつかむことは無理です。

であればどうすれば良いでしょうか?

これは無人島に漂着した場合を想像してもらえるとわかります。

そう、まずは歩きながら地図を作りましょう。

このときに威力を発揮するのは「マインドマップ」です。

マインドマップによって会話の内容を可視化し、どのようなトピックをどのように会話しているかつなぎあわせます。

これによって話しながら地図を書くことが可能なのです。

もちろん、これで本当に全体像になるかどうかはわかりません。

しかしながら、ビジネススキルの基本的な知識がある方であれば、途中からフレームワークを参照して全体像へ投影することもできると思います。

具体的なフレームワーク例としてはSWOT・5フォース・4P・3Cなど。

これらのフレームワークを知っているからと言って、それで付加価値が作れるわけではありません。

しかし、全体像がわからない中で、会話しながらそれを補完しているときにはこれらのフレームワークは非常に便利です。

どこかに議論漏れしているポイントがないか、複数のトピックの位置関係をどのように見るべきかについてヒントを与えてくれます。

さきほどの地図のアナロジーを使えば、山の尾根の間には川が流れているかもよ、という具合です。

という形で全体像を見ながら会話をする習慣を持ちましょう。

最後に

ビジネス会話はもちろんのこと戦争時の戦闘ほど緊迫感はありません。

しかしながら、戦闘の際にどのような準備をするかを考えることによって、その会話の効果・効率を高めることができます。

全体像=地図を作ることはその最たる例でしょう。

皆さんにとって何かしらの参考になれば幸いです。

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