会社設立前に決めるべき3つのこと

会社設立
Arek SochaによるPixabayからの画像

この度、株式会社アウトスタンドを設立しました。

自分としては会社設立は初めての経験で司法書士の先生や税理士の先生に様々に教えていただきながらよちよち歩きでの手続でしたが、これからこのプロセスを経験する人のために自分が迷ったこととそこで判断して決めたことを記したいと思います。主に決めるのに迷ったのは以下の3点です。

  1. 会社形態
  2. 会社の商号
  3. 会社の目的

ここでご参考までに、上記の3要素を検討する上で何を考えたかを紹介します。

1. 会社形態はコストと信用で決める

会社形態は一般には4つあると言われています。 「株式会社」「合同会社」「合名会社」「合資会社」 の4つです。「合名会社」や「合資会社」を選択する会社は現在ではかなり少数ですので吟味すべきは「株式会社」と「合同会社」になります。

「株式会社」という名称についてはほとんどの方が聞いたことがあると思いますが、「合同会社」についてはそれほど知られていないと思います。

「株式会社」にするか「合同会社」にするか、それはこの「聞いたことがある」の感覚で全て決めて良いと思います。

何を言っているかというと「株式会社」の方が「合同会社」比べて、設立費用も運営費用も多額のコストがかかるのですが、このコストと知名度を天秤にかけたときに見合うかどうかで判断しましょう。

「中身で勝負するから見かけの名称はどうでも良い」という考えもあるでしょう。しかし、スタートアップにとって最初の信用のハードルを乗り越えるのはなかなか難しい課題です。「株式会社」という信用力を使って余計な説明を省けることを安いと見るか高いと見るかは貴方次第でしょう。

2. 商号は実際の使用場面を考えて

まず前株・後株問題から論じたいと思います。株式会社アウトスタンドの場合には前株、すなわち株式会社を先に称する形式を採りました。

前株と後株、どのようにすべきかというルールは特にありません。しかし、当社が前株を選択した際に最も重視した要素を紹介したいと思います。

実際に会社紹介する場面を想像して下さい。先に「株式会社~」と言われると、それを聞いた人は「あ、この後ろに会社名が来るんだな」と予想できます。逆に聞いたことが無い社名をいきなり言われてその後に「株式会社」を言われても「あ、会社名をしゃべってたんだ。あれ、なんていう社名だっけ?」ということになりかねません。前株は特に初対面のモードで効力を発揮するのです。

続いて漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベットの選択についてです。どれも可能ですが、これも実用面でいくつかの選択肢を絞り込みます。

まずアルファベット。電話で会社名説明するときどうしますか?簡単な単語であってもスペルミスされる可能性高いです。また、銀行口座の口座名など苦労すると思います。これらの理由によりアルファベットは却下しました。

続いて漢字です。これも電話での説明が問題になります。またお店などで領収書を書いてもらうときも引っかかる可能性が高いです。漢字も却下しました。

残るはひらがなとカタカナです。これについては実用面で違いは無いと思います。

あともう1点。アウトスタンドの社名を考える際に考慮したポイントがあります。それは50音順です。50音順で早い順番の社名の方が人目に留まる可能性が高いです。それは商機にも直結します。

3. 会社の目的は将来の可能性も含めておく

会社の目的には言ってみれば何を書いても良いので、将来的な事業展開の可能性も含めて記入しておくことが望ましいです。これによって後から定款変更のために費用をかける必要がなくなります。

従って将来どのような方向に会社を発展させるかの想像力が必要です。あるいは、定款にそれを記載することによって自らの目標と設定することもできます。

アウトスタンドの場合もまさにそうです。現在は行っていない事業目的についても記載し、それを実現するために一歩一歩努力をするための羅針盤としています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?上記に紹介した要素はあくまで個別の検討事例でしたが、皆様にとって少しでも参考になれば幸いです。また詳細な法的要件などについては他にも解説したサイトがたくさんあると思いますのでしっかり調べるようにしてくださいね。

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