この記事の内容
コロナ禍での従業員の忠誠心向上はますます大きな課題に
コロナ禍でリモートワークが常態化する中で従業員による会社への忠誠心を維持・向上させることはさらに困難な課題になっています。
特に、日本人・日本企業の場合にはFace-to-Faceでのコミュニケーションを相互理解の基盤としていることが多く、リモートワークによって「忠誠心」などというソフトな要素を理解することは非常に難しいと言わざるを得ません。
この記事では、どのような要素が従業員の忠誠心向上に寄与するかについて紹介したいと思います。
従業員の忠誠心に効く10個の要素
従業員の忠誠心を高める要素としては下記の10個の要素があります。
- 報酬が良い
- 助言を得られる
- 挑戦しがいがある
- 昇進・昇格する
- 決定に関与できる
- 感謝される
- 価値を認められる
- 重要な役割を与えられる
- 権限を与えられる
- 信頼される
これが10個の要素です。
いくつかは似通った内容のものもありますが、細かくは少しずつ異なります。
それでは内容を見ていきましょう。
報酬が良い
誰でも思いつく要素だと思いますが、まずは金銭的報酬です。
これは高ければ良いのかということよりも、従業員本人に不満が発生しないレベルの報酬と考えるべきでしょう。
本人が不満を持つかどうかについては、様々な要素があるので難しいのですが、市場や本人の同期・後輩・先輩あるいは友人との関係なども影響するでしょう。
助言を得られる
困難に遭遇した際にちゃんと助言を得られるかどうか、困ったことに際して周りから助けが得られるかどうかという点です。
確かに、困難に際して誰も助けてくれないような職場であれば、忠誠心が薄れていくのは自然なことですよね。
挑戦しがいがある
簡単過ぎる仕事や難しすぎる仕事の場合、モチベーションは湧いてきません。
ある程度の難しがあり、それを達成できたときの爽快感が得られる仕事を与えられれば、職場に向かうモチベーションが湧いてきます。
昇進・昇格する
職場の中で認められて、職位として進歩していくことが感じられれば、もっとその職場に貢献したいという欲が高まります。
そしてそれが忠誠心へとつながるでしょう。
決定に関与できる
その職場の重要な一員であるということを意識するためには、重要な意思決定に関与できていると感じられるかどうかが大きな要素となります。
逆に、勝手に他の誰かが決めたことをただやらされるだけの職務であれば、忠誠心が低くなるのは当たり前ですよね。
感謝される
自分自身の仕事が誰かの役に立っていると理解できることは、その仕事の意味を感じるには大きな要素となります。
「ありがとう」というフィードバックは簡単ではありますが、受け取る人にとっては重要なものなのです。
価値を認められる
上記の感謝されると似ていますが少し異なります。
感謝されるの場合には1つ1つのタスクについて感謝というフィードバックが得られるかどうかですが、この場合には、個人としてのスキルや仕事の価値がどのようなものであるかということをちゃんと認識しているという状況です。
「あの仕事をやってもらうなら〇〇さんだ」というように、その価値を認識してもらえれば、その職場に対する忠誠心は高まるでしょう。
重要な役割を与えられる
組織や職場の中で重要な役割を担うということはその組織に対する帰属意識を高める上で重要な要素です。
「自分はこのミッションを負っている」という意識が持てるだけでモチベーションも変わりますよね。
権限を与えられる
責任だけでなく、ちゃんと必要な権限も付与されていれば、その職場での役割がしっかり完結します。そして、プロフェッショナルとして機能できるということになります。
信頼される
人間として職場の中で信頼されれば、より忠誠したくなるという好循環となりますね。
忠誠心を満たす要素がなければどうなるか
上記では忠誠心を高める要素について論じましたが、逆にこのような要素がない職場であれば従業員はどうなるでしょうか。
そう職場を去って行きます。
職場環境にそれほど問題がないにも関わらず離職率が高いようなところは、上記のような要素に照らし合わせてよく観察してみてください。
きっと原因が見つかると思います。
最後に
コロナ禍によるリモートワークで密接なコミュニケーションが難しくなっている状況だからこそ、客観的な要素で、職場の状況を見つめ直してはいかがでしょうか?
リモートだからこそ忠誠心はより重要になるものと思います。
皆さんにとって何かしらの参考になれば幸いです。
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