入学試験無しでハーバード大学のデータサイエンス修了証明書を獲得するには

キャリア
David MarkによるPixabayからの画像

人生100年時代に新しい知識を継続的に習得することは必須

医療の発達に伴う長寿命化により「人生100年時代」という言葉が声高に言われるようになってきました。

普通に企業に就職して1つの企業において定年退職まで勤め上げて、その後は悠々自適の定年後生活という方もいらっしゃるかもしれませんが現在においては恵まれた少数派の方と言えるでしょう。

今後70歳くらいまで働き続けることは当たり前の時代になって来るのだと思います。

しかしながら現役期間の50年をずっと同じスキルやノウハウで活躍し続けることは極めて困難と言わざるを得ません。

産業の盛衰は10年くらいの周期でどんどん変化していきます。

時価総額上位10社企業の顔ぶれの変遷を見ていればそのことは一目瞭然でしょう。

Visual Capitalistからの引用

このように産業が大きく変遷する中、個人もまた新しい産業に適したスキルセットを継続的に身につけていく必要があります。

すなわち継続的学習は現代のビジネスパーソンにとっての必修科目とも言えます。

データサイエンスは人工知能時代の基本テーマ

いま成長中のビジネスと言えばAIに関わるビジネスです。

AIは現在最も成長が見込まれる技術・ビジネス領域と言えるでしょう。

なぜならAIによって大きな生産性向上が見込まれるからです。

それはホワイトカラーの仕事だけではありません。

工場での生産についてもAIの活用によって多大な生産性向上が期待できるのです。

この人工知能時代においてデータサイエンスは最も重要な知識分野と言えるでしょう。

AIに関わり、AIの技術を理解するためにはデータサイエンスに対する理解を深めておいて損は無いと思います。

新型コロナ以前から米国の大学はオンライン教育へと移行開始

新型コロナのパンデミックによってテレワークやオンライン診療、オンライン教育が値注目されていますが、実は米国の大学はオンライン教育にはいち早くシフトを開始していました。

すでに多くのプログラムが共通プラットフォームの上に開設されていて、一流大学や有名大学のプログラムがオンラインで受講できるようになっています。

これらのオンライン講座のプラットフォームをMOOC = Massive Open Online Courseと称します。

具体例としてはCourseraedXが有名です。

Coursera

Courseraはスタンフォード大学が始めたMOOCです。ハーバード大学などが運営するedXに対抗する形で創設されました。

現在では、プリンストン大学やペンシルバニア大学といったアメリカの有名大学に加え、東京大学やシンガポール国立大学などもCourseraに参加しています。

edX(エデックス)

edXとは、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学が共同で立ち上げたMOOCです。

上記2大学に加えて、カルフォルニア大学バークレー校やブリティッシュコロンビア大学、京都大学などがedXに参加しています。

ハーバード大学がデータサイエンスの無料コースを開設している

上記で紹介したMOOCでは多数のプログラムが受講できるのですが、今回紹介するのはハーバード大学のData Science講座です。

このプログラムは全部で$442、日本円で5万円弱となっています。

料金を支払えば誰でも受講可能、すなわち入学試験はありません。

授業ごとに小分けで購入することも可能ですが、まとめ買いの方がお得です。

期間は1年5ヶ月となっていますが、個人のペースで進めることが可能です。

週に2~3時間のペースなら上記の1年5ヶ月となるようです。

確率論から可視化、推量などのデータサイエンスの基礎に続いて機械学習という構成になっておりデータサイエンスを体系立てて学ぶことができます。

履修すればCertificate(修了証明書)がもらえる

これらを全て履修すればProfessional Certificateすなわち修了証明書がもらえます。

ハーバード大学の修了証明書です。

もちろん大学で勉強しただけではデータサイエンティストを名乗るには経験不足ですが、しかしながら基礎的な知識を有していることの証明としては使えます。

最後に

人生100年時代には継続的に自らのスキルや知識をアップデート、アップグレードすることが必要です。

一方、オンラインで世界の大学の授業が受講できるなど、良い世の中になりました。

これらのインフラを継続的な学習に有効活用してもらえればと思います。

皆さんにとって何かしらの参考になれば幸いです。

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