習慣化のコツは「最大値を求める」こと

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Engin AkyurtによるPixabayからの画像

生産性を高めるには判断力の最適配分が必要

1日に使える判断力の量には限りがあります。

1日の仕事の中で判断力を使い過ぎると、1日の終わりには判断力が残っておらず重要な仕事をこなすことが難しくなります。

午前中に難度の高い仕事を仕上げるべきという提言はここから来ています。

すなわち判断力が残っている間にその十分は判断力を使って難しい仕事を行えば、十分にその仕事を処理することができるという考え方です。

このように判断力を必要なときに使うためにはその配分を最適化する必要があります。

判断力を必要なところに配分するには判断力を必要としないルーチンを増やす

判断力が必要なところに判断力を十分に配分するためには、判断力が不要なタスクには全く判断力を使わないようにする、すなわち

ルーチンの比率を高める

ことが必要です。

ルーチンとは日常、型通りに行う仕事や作業のことです。

1日のうち行う仕事や作業で、ルーチンの割合が増えれば、ルーチンには判断力を使わなくて済むので、判断力を必要とする「非ルーチン」に判断力を投下することが可能になります。

すなわちルーチンの比率を高めるためにはどうすれば良いかというのが根本的な問いになります。

二度あることは三度ある: 些細なことを何でもルーチンにする

ルーチン比率を高めるためには、とにかくなんでもかんでもルーチンにしてみることです。

一旦ルーチンにしてみて「これは定常化しない」ということがわかれば、またルーチンから外せば良いだけのことです。

筆者もルーチンを増やすように工夫をしていますが、最近ルーチンに加えたものの中で個人的にこれは良かったと思ったものをいくつか挙げてみたいと思います。

  • 荷物や郵便物の片付け: 通販を多用すると当然ながら自宅の中に荷物が増えます。これを片付けることをちゃんと作業として登録しておかないと、荷物を見るたびに「片付けようかな、どうしようかな」と考えるのでその都度判断力を消費します。たとえば「14:00からの15分間を使って荷物の片付け」とルーチンとして決めておけば判断力を消費することはありません。
  • メールチェック: 「メールチェックがルーチンだなんて当たり前だろ」と思われるかもしれません。しかしながら、どのタイミングでそのルーチンを行うかを決めておかなければ、常にメールに反応すべきかどうか考えて判断力を消費します。メールを読む・書く時間帯を決めておけばいちいち判断力を消費することはありません。
  • 楽器の練習: あまり上達していないときにはなかなか気がすすまないかもしれない楽器の練習ですが、とにかく時間帯を決めてルーチン化すれば、無理にモチベーションを上げることもなく「この時間は楽器だから」という意識で軽く行うことができます。

このように繰り返し行うことで判断力を消費するような行動を日常のルーチンとして決めてしまうことによって判断力の消費を抑えることができます。

ルーチンの仕分けをしよう: 良いルーチンと悪いルーチン

上記のように、ルーチンを溜め込んでいくと、いずれ「判断力消費の抑制に効果のあるルーチン」と「結局のところ判断力を使ってしまうルーチン」に分かれてきます。

あるいはルーチン化することによって生産性が大幅に上がるものや生産性としては変わらないものもあると思います。

これらを分類することによって、より良いルーチンはどれで、比較的悪いルーチンはどれなのかがわかってきます。

このようにして良いルーチンを見定めていくことで次のステップへと進めます。

メリットの最大値を作るルーチンが「選ばれし者」

時間には限りがあります。

ルーチンだけで24時間を埋め尽くすことはできません。

良いルーチンを残して、それ以外のルーチンは捨てる必要があります。

このように良い効果をもたらすルーチンを選んでいき、自分のオールスターを作るのです。

そうすれば、生産性高く、集中力の高い1日が送れるでしょう。

これによって習慣化が良いサイクルとして回っていくのです。

最後に

筆者もルーチン化によって1日の生活が充実してくるのを感じています。

判断力を使わずに同じアウトプットを出すことができるようになれば、より付加価値の高い仕事に集中することができます。

皆さんにとって何かしらの参考になれば幸いです。

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