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キャリアの中では思わぬ不遇が訪れることも多い
長い仕事人生、全てにおいて順風満帆であれば良いのですが、多くの人にとってそんなことは夢まぼろしです。
長い勤め人の人生において「そんなはずじゃなかった」「なぜ認めてくれないんだ」「自分は過小評価されている」「俺はこんな仕事をしている場合じゃない」と思うような境遇に立たされることは何度もあるでしょう。
そのような不遇な環境においてどのような発想をするかによってその後の人生が大きく変わってくる可能性があります。
筆者の身の回りで、不遇な環境から一発逆転、羽ばたいていった方々の事例を参考に、その人達の発想は何が違っていたのか考察したいと思います。
不遇の経験をどのように「意味づけ」できるか
1つはっきりしていることは、その不遇な期間の間にはほぼ何もポジティブなことはできません。
より良い発展の時期はその不遇の後にやってくるわけですが、ただ何もしないで待っていてもより良い発展に至るわけではありません。
不遇から逆転できた人たちは、その不遇の期間を自分たちで「意味づけ」していました。
例えば、ある合弁会社のIT部門の責任者になったAさんの場合には、本来合弁会社の親会社で輝かしいキャリアを描いていました。
しかしながら、たまたまその時期にいた事業が合弁会社へと移管されたことにより、他の会社から来た上司の下で働くことになり、自分自身の実力を十分に理解されないまま、合弁会社という難しい環境の中で会社間のITポリシーの調整に奔走させられました。
しかしAさんはこの期間において「複数企業文化の中でのIT統合」というテーマを極めることを黙々と行っていたのです。
周りからみると、新しい上司に十分に理解されないかわいそうなAさん、でしたがAさんの心の中は違っていました。
この不遇の状況を自身のキャリアの中でどのように意味づけるか淡々と考えていたのです。
逆境や不遇を商品に昇華できるならその逆境が楽しみになる
Aさんの事例のように、不遇そのものを後から売り物として意味づけられる、商品価値があるものとして位置付けられるのであれば、その不遇を経験すること自体が楽しみになってきます。
すなわち不遇であればあるほど、それは商品としては価値を増していきます。
このような考え方はあまり簡単にはできませんが、しかし、これこそが逆境を力に変えるための技術だと思います。
不遇を商品に変える、それを虎視眈々と狙っていれば逆境も楽しみになります。
経験のパッケージ化ができる人はどんな境遇もチャンスに変える
このように自身の経験に意味を与えて、それを商品としてパッケージ化できる人は、どのような境遇であったとしてもそこにポジティブな意味を見つけます。
すなわち、それが他人から見たときに不遇であったとしても本人から見れば「おいしい」と思えるような環境だったりするのです。
このパッケージ化ができる人はどんな境遇においてもチャンスを見つけます。
違う見方をすれば常に運がいい人と見えるかもしれません。
最後に
どんな人にもキャリアにおいて不遇の時期は訪れます。
最も重要なことはそのような不遇にどのような意味を見つけられるかだと思います。
そして不遇に見つけたポジティブな意味を使って次のキャリアを切り拓くことが重要です。
そのような発想でいられれば不遇も楽しく感じられるでしょう。
皆さんにとって何かしらの参考になれば幸いです。
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