同級生に出資するスタンフォードのすごいベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタル
Gerd AltmannによるPixabayからの画像

スタンフォード大学生によるベンチャーキャピタルに関するTech Crunchの記事

Tech Crunchというスタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアがあります。

そのの記事で興味深いものを見つけました。

スタンフォードの院生はVCに頼らずクラスメートから投資を受ける

この内容について紹介をしていきたいと思います。

スタートアップ企業に強いスタンフォード大学

シリコンバレーの中心あるいは心臓とも呼べるスタンフォード大学は著名スタートアップ企業のファウンダー(創設者)を輩出していることでも有名です。

著名な例としては

  • Google
  • Cisco
  • LinkedIn
  • YouTube
  • Snapchat
  • Instagram

などです。どれもすごい企業ですね。

それだけ、スタンフォード大学には成功するスタートアップ企業を生み出す素地があるということでしょう。

Stanford 2020という新しいファンドプログラム

この度記事で紹介されたベンチャーキャピタルプログラムはStanford 2020という名前のプログラムで、その特徴は

  • スタンフォードの学生だけで設立
  • スタンフォードの学友への事業投資を行う

というところにあります。

出資者が限定されてしまうことがデメリットとも言えますが、同じ考え方を持った人が集まることによって投資プロファイルに対する整合性も生まれやすいのかなと思いました。

スタートアップ企業の評価指標はとどのつまり経営者

ベンチャー企業・スタートアップ企業の評価の大部分は経営者に依存します。

スタートアップ企業の場合には市場やビジネスモデルの不確実性に影響を受けることが多くあります。

その際に、環境変化に合わせてそれを調整し、新たなモデルを構築して成長軌道を描き直すのは経営者の仕事です。

最初に立ち上げた際の技術の優位性やビジネスモデルの洗練性よりも、より変化に強いことが重要です。

その点において、経営者の能力を知っているということはそのスタートアップ企業の評価がやりやすいということにつながります。

同級生へ投資するファンドはこのようなメリットがあるのでしょう。

同級生からの人気も高い

実際にこのスタンフォードの同級生ファンドは人気も高いようです。

今のところ、175名の投資者から150万ドル(約1億5800万円)の資金が集められ、50万ドル(約5280万円)の出資を希望する50人が受け付けを待っている。クラブは「定員オーバー」の状態にあり、返金作業に追われている。

学友を信用して自分の資金を預ける、あるいは自分の学友を応援するために資金を投ずるというのはとても良い話だと思います。

ソーシャル・ネットワークの広まりによって、このような投資モデルは今後増えてくるのではないかと思います。

最後に

スタンフォード大学での今回のベンチャーファンドの取組は非常に先進的なもののように思います。

一方で、友人の活動を資金面から応援するという意味では旧来からあるモデルを仕組化しただけのものとも言えるかもしれません。

いずれにせよ、日本でもこのようなリスクマネーの投資環境が広まってくることを期待して止みません。

皆さんにとって何かしらの参考になれば幸いです。

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