この記事の内容
スキルを習得する方法は様々なものがありますが、より効果的に行うコツのようなものもあります。
今回の記事では、具体的にどのようなものがあるかについて紹介したいと思います。
もちろん、個人差がありますので本当に効果的かどうかは試してみることが大切です。
1. 限界的練習
いつかの研究によれば
何かに熟達するには10,000時間の練習が必要
とのことです。
ものごとについての習熟を語るとき、多くの方々がこの引用を用いてきました。
このことは「限界的練習」というコンセプトとして提唱されています。
ただし、単に10,000時間の練習を積めば良いというものではありません。
この限界的練習を有効たらしめる条件としては下記のようなものがあります。
- 各練習の意味をしっかりと意識し、その意味や目的に対してしっかり時間を投下すること
- 練習しているテーマをしっかり区切り、いい加減にならないこと
- 先生やコーチに相当する人を見つけフィードバックループを持つこと
2. 間隔反復
限界的練習はその適用範囲が限られていることです。
一方で間隔反復は多くの学習においてとても有効です。
実際に、情報を記憶したり、スキルを練習するには最良の方法といえます。
間隔反復とはその名の通り、ある情報に定期的に直面することです。
より頻繁にそれを行うことによって、思い出すのに必要な記憶力が少なくてすみます。
間隔反復を有効活用するには次の4ステップで行うことが望ましいです。
- ノートを見返す: 情報を収集した20-24時間以内に情報がちゃんと書いて読み返すこと。読み返しの過程の中で、ちゃんとキーポイントを憶えているかを確認すること。
- ノートを使わずに思い出す: 情報を入手して翌日に特に他にやることが無い時間帯を利用してこれを行いましょう。
- 反復して思い出す: 上記の2番以降、1日から1.5日毎に数日間情報を思い出すようにしましょう。時間をかける必要はありませんが、何を憶えたかを思い出せるようにしましょう。
- このプロセスの繰り返し: さらに数日間これを繰り返します。テストを受ける人であれば、この過程はテストの1週間前に済ませるようにしましょう。
3. フィードバックループ
さらに人気のある方法はフィードバックループです。
このフィードバックループで大事なことは、学習者自身が自分自身のパフォーマンスについての情報をありがたいと思うことです。
効果的なフィードバックループを作るためには以下の6つからなるプロセスを意識してください。
- まず目標と具体的な成果を明確にしましょう。いつどのようなレベルに到達したいのかについてはっきりさせることが重要です。
- 次に、大きな課題に挑戦するよりも基本中の基本から入りましょう。単純な情報が知識の基盤となり、より大きなチャレンジに向かう糧となります。
- そして、テストをしてみましょう。これまでちゃんと学べているのか、あるいは時間を無駄にしているのか、確かめてみましょう。
- さらに、他の人に教えてみましょう。これが上手くいくようであればそのスキルについては習熟できたということになります。もし習熟ができているとしても、教えるという経験はあらたな視野を得る上でも重要です。
- また、内省しましょう。内省は進歩や自己評価にとっての究極の方法です。あなたはこの結果に満足しているのかどうか。
- 最後に、指導者を探しましょう。フィードバックループがちゃんとできているとしても、指導者がいることによって新たな気付きを得ることができます。
最後に
スキルを身に着けたり、何かを学んだりするにしても効率的なシステムが必要です。
量・頻度に注意を払い、フィードバックループを身につけることが重要です。
皆さんにとって何かしらの参考になれば幸いです。
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