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感情知能(Emotional Intelligence)スキルとは
感情知能スキルとは自分自身そして他人の感情を認識し、思慮深く・効果的に相手に応対する能力と定義されます。
他の人とつながり、関係を作るためには非常に重要なスキルとして考えられています。
もし、いわゆるコミュ障あるいは空気が読めないと考えている方は、この感情知能スキルについて学んでみると良いかもしれません。
感情知能スキルのうち最も重要なものは6種類あるとされています。
それぞれどんなものか見ていきましょう。
1. 内的な自信
感情知能の高い人は忖度せずに話すことができます。
このようなことができるのは自己認識能力と自信の感覚に対する信頼が原因です。
感情知能が高いということは言行一致に対する自信の表れでもあります。
「体を鍛えたい」「健康的な食事をしたい」と思っても、実際に行動に移してジムに通うには、より高度な感情的知性が必要です。
今度、新しいスキルを身につけたいと思ったら、考えから行動に移すために何が必要かを考えてみましょう。
怠けているときに声をかけてくれるパートナーを見つけることかもしれませんし、エクササイズ・アプリを使って自分の行動を記録することかもしれません。
積極的に行動することで、自分に自信が持てるようになり、自分の決断を評価する自信がつきます。
自分の感情を理解すれば、自分の行動に確信を持つことが容易になるでしょう。
2.流れに身を任せる能力
さまざまな状況に適応できるということは、あなたが高いレベルの感情知能を持っているということになります。
プロジェクトが計画通りに進まなくても、イライラせずにゲームプランを調整できるということは、自分の感情をコントロールしているということです。
流れに身を任せることができるということは、チェックリストに囚われないということでもあります。
キャリアや人間関係の目標を計画し、それをきめられた時間の中で達成しようとすると、失敗したときに失望感や疲労感を感じてしまうでしょう。
感情知能の高い人は、自分が全力を尽くすべきなのか、あるいはたとえプロジェクトが未完成であっても次の段階に進むべきかどうかを判断できるのです。
予想以上に電話が長引いたり、ツールが思った通りに働かなかったりすることもあるでしょう。
柔軟に対応することで、調整のためのスペースを確保することができます。
人生は流動的であり、自分の決断をコントロールできるのは自分だけだと自分に言い聞かせることで、より感情をコントロールできます。
人や予期せぬ状況など、外部の要因が自分の人生にどれだけ影響を与えるかは、自分で決めることができます。
感情知能の高い人は、動揺しません。その代わりに、現状を再度評価して次のステップに進みます。
3.選択的に反応する
もうひとつの注目すべき感情知能のスキルは、それが必要で、効果的かつ思慮深く考えられるときだけ反応する能力です。
友人に何かを言われて腹が立ったりすると、自分の感情にとらわれて防御的な反応をしてしまいがちです。
感情知能の高い人は、自分のエネルギーをコントロールし、自分自身に耳を傾け、ちゃんと処理してから反応することができます。
気になるメールの表現があるときや誰かから厳しい批判を受けたときには、その人の言っていることに真実が含まれているかどうかを判断する時間をとりましょう。
そこから、どのように反応するかを選択しなければなりません。
もしかしたら、同僚の言葉はもっと改善できる部分に光を当ててくれて、その結果、自分自身が成長できるかもしれません。
あなたは、新しい視点とフィードバックを聞く意欲を持って、その人と会話することができます。
一方で、それらの言葉が不正確だとわかっていれば、相手の言うことを聞き流すこともできます。
自分の感情を深く理解し、反応するタイミングを選ぶことができれば、感情知能を高めることができます。
4. 不健全な思考を自分で認識する
これは、ネガティブで非生産的な思考パターンを認識するというスキルです。
これこそが本当に価値のある感情知能スキルです。
感情知能スキルが高い人は、自虐的なサイクルに陥っている自分自身を認識し、すぐにモードを切り替えることができます。
例えば、初対面の友人に悪い印象を与えたかもしれないとか、初デートでさらけ出しすぎたかもしれないと考えてくよくよしてしまうときに、頭の中が空回りしないようにブレーキをかけられます。
日記を使って、心の中で繰り返しているいやな言葉を客観的に認識してみましょう。
あなたが心の中で言っていることは、あなたが現実にどのように行動し、どのように認識されているかとは全く異なっているかもしれません。
感情知能の高い人は、自分の内面の動機と外面の行動を一致させようとします。
自分の気持ちを言葉にするのと同時に、誰かにその言葉を吐き出して考えを声に出して聞くことによって、破滅的な感情パターンを認識することもできます。
ネガティブな気持ちを払拭することで、より多くの喜びが生まれ、自分の感情をコントロールできるようになります。
5. 大局を可視化する
感情知能とは、現在の瞬間以外の時間にも思考を巡らすことができ、大局を見通すことができることも意味します。
感情知性スキルが高い人は、人生全体のバランスを考え、現在の決断が将来にどのような影響を与えるかを見通すことができるのです。
このスキルを日常生活の中で実践する方法はたくさんあります。
仕事を辞める前に、リスクとメリットを考えてみましょう。
インターネットで自分の目的に合った仕事を探したり、給料や学校に通う必要があるかどうかを検討したりします。
また、現在の人間関係が合わなくなってきたと感じているなら、大局的に考えてみましょう。
まずは、理想の同僚に求める資質を書き出してみましょう。
そのつながりから考えることで、理想の同僚を見つけることができます。
感情的知能の高い人は、自分の行動をよく考えているので、自信を持って人生の意思決定を行うことができます。
彼らは、すぐに隣の芝生が青いかどうかは気にならず、より大きな幸福や展望に向かって慎重に進むことが大事と認識しています。
広い視野を保つことは、より充実した人生を送るための重要な感情知能スキルです。
6. 処理速度が速い
もう1つの重要な感情知能スキルは、自分の感情だけでなく、他の人の感情にも素早くアクセスできることです。
これは、他者へ共感しながら、効果的に行動するために不可欠なスキルです。
誰かが意見を述べたとき、感情知能スキルが高い人は、最初に思いついたことを口に出すのではなく、相手の視点を素早く見極めます。
このスキルを身につけるには、次に誰かと話をするときに、相手がどんな人なのか、どんなストレスを抱えているのか、会話の目的は何なのかを少し考えてみましょう。
そうすれば、自分の発言が適切な形で相手に伝わっていることを確認しながら、思慮深いディスカッションを行うことができるでしょう。
感情知能が高い人は、最適なコミュニケーション方法も考えられます。
直接会って話すよりも、メールを書いたほうが効果的なこともあります。
また、話す前に相手の立場に立って素早く時間をかけることで、同僚や友人、家族との関係が強化されます。
処理速度の速さは、より効果的なコミュニケーションを助けることになります。
最後に
感情知能は、私たちが一生かけて取り組むことのできるコンセプトです。
それによって、自分の真の価値観に沿った人生を送ることができます。
自分の感情や思考に同調するプロセスを始めれば、意図を持って行動することができるようになります。
皆さんにとって何かしらの参考になれば幸いです。
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