仮説とは何かがわかれば行うべきアクションは明確になる

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仮説思考の仮説ってどんなものか説明できますか?

何かの企画を行う際や戦略を策定する際に仮説思考を進めるコメントを聞いたり、知ったかぶりコンサルタントが「仮説は何だね」と尋ねたりということがあります。

最近のビジネス書の影響もあり、この仮説という言葉がビジネスシーンでも一般的に聞かれるようになってきました。

しかしながらここで「仮説」と使われている言葉、皆さんはどのようなものか説明できますでしょうか?

実は「仮説」がどのようなものか、あるいはどのように作れば良いか、またはできた仮説をどう扱えば良いか、知らない方も多いのではないでしょうか?

仮説とは「ゆるく組み付けた結論」

「仮説」とは「ゆるく組み付けた結論」のようなものです。

ここでのポイントは2点あって、

  • 表現上は結論と同じ「〇〇は〇〇である」という形式
  • しかしながらその論拠・根拠については未検証のものが含まれる

というものです。

皆さんも家具などを自宅で組み立てたことがある場合に、まずはゆるくネジを付けて実際にちゃんと場所が合うかどうかなどを確認しますね。

あれと同じように、ゆるい組付けになっているのが仮説です。

ゆるく組み付けてあるのは論理やデータ

ここでゆるく組み付けてあるのは「ネジ」の部分、根拠となる論理やデータです。

これらの論理十分性や中立的・包括的データによる検証が不十分な状態が仮説の状態です。

すなわち、仮説を組んでいるときに大事なのは、「何が検証されていて何が検証されていないか」をはっきりと認識することです。

ネジを締めるように論理やデータを確立すれば仮説は結論になる

未検証の論理やデータによって支えられている結論が仮説であるならば、これが検証されれば結論へと転化します。

よって行わなければならないアクションはこの未検証部分の検証ということになります。

だからこそアクションが明確になり、メッセージも明確になっていきます。

これが仮説思考の美点でしょう。

論理やデータが変化すれば結論も変化する

もし検証作業の最中に、想定していた論理や想定していたデータと異なるものが出てきた場合にはどうなるか?

それは結論が変化します。

その結論の変化を恐れてはいけません。なぜならばそれこそがそのアクションの最大の成果であるからです。

重要なのは、検証すべき論理・データと結論との因果関係をしっかり意識することです。

最後に

仮説思考は非常にパワフルなツールだと思います。

しかしながら、念仏のように唱えることによってそれが使えるというわけではありません。

仮説とは何であるか、仮説を支えるものは何か、そして仮説を証明するために何をしなければならないか。

これらを可視化して行動として起こすことが最大のメリットでしょう。

皆さんにとって何かの参考になれば幸いです。

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