この記事の内容
情報収集の手段としてインタビューは必須
経営コンサルタントであればプロジェクトのための情報収集の手段としてインタビューは多用します。
経営コンサルタントでなかったとしても経営問題の把握のために上司がチームメンバーをインタビューしたり、あるいは取引先のニーズを尋ねるためのインタビューというケースもあるでしょう。
インタビューは事業を運営したり方針を策定する上で必ず用いられる手段です。
いかにインタビュー相手にしゃべらせるかが重要
インタビューが情報収集の手段である以上、とにかく相手に情報を出させる、すなわちインタビュー相手に話をさせるかが重要です。
インタビューであるにも関わらず、自分が話してばかりでは意味がありません。
とにかくインタビューの成否の基本は相手に話をさせるということです。
もちろんそれだけではない要素もありますが、まずはどうやって必要な情報の話をさせるかということが大事です。
相手にしゃべらせるためには多くの情報を与える
では相手に話を多くさせるためにはどのようにすれば良いでしょうか。
相手に多く話させるためにはアイデアを想起させるための情報を多く与えることです。
例えば他社ではこんなことをやっている、こんな失敗談がある、こんなことを考えている人がいるなどなど。
いたずらに「これはどのようにやっていますか?」「あなたの場合はどうですか?」と質問ばかりすると、インタビュー相手としては「タダで何かを取られてしまう」という気分になり、話すことをためらいます。
こちらが話して欲しいことよりもさらに多くの情報を与えることで、自分が何かを話したとしても「得をした」という気持ちになってもらうことが重要です。
与える情報のカテゴリーとして有効なものは3つ(自社・世の中・ベスト)
既に少し上記でコメントしましたが、ではどのような情報が相手に話をさせる上で好都合なのでしょうか?
筆者は①自社の状況、②世の中一般、③ベストプラクティスと考えています。
①の自社の場合「私はこうですが、あなたは?」という感じで親身に相談に乗って欲しいという意図が伝わります。しかしながら、その内容が興味の持てるものでない限りは相手にとってあまり面白くないかもしれません。
②世の中一般の情報は横並びが好きな産業の場合に効果を発揮します。しかしながら、情報に詳しい人にとっては「そんなこと知ってるよ」とも受け止められる可能性があるので、相手をよく理解しておくことが必要です。
③のベストプラクティスは最も無難な選択肢です。ある程度興味を持ってもらえる可能性が高く、かつ万人受けしやすいです。しかし情報入手や準備に工数がかかります。
いずれにせよ、しっかりと相手に与えるための「お土産」情報を用意しておくことが、本当にインタビューを成功させるためには重要です。
最後に
筆者は上記のような準備を怠ったために失敗と呼べるインタビューをしたことが何度かあります。
今になって思えば、相手の感情を理解できていなかったのだと強く反省しています。
この反省を自分に強く植え付けるために本記事を作成しました。
皆さんにとって何かしらの参考になれば幸いです。
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