この記事の内容
新しい活躍の場を求めて転職するのは望ましいこと
企業で勤務している人にとって、その職場でどのように活躍できるかは重要な事柄です。
活躍が認められることによってもたらされる報酬ももちろん重要ですが、自己実現という意味でも大事な要素になるでしょう。
しかしながらある1つの企業が与えてくれる仕事の場には限りがあります。
その企業の中でそれ以上活躍できる場所が無い状況になれば新しい活躍の場を求めて違う企業での活躍、転職を考えるのはごく自然なことと思います。
転職の前に自分のパフォーマンスの前提条件を確認せよ
筆者はこれまでに数回転職してきていますが、転職の際に気をつけて欲しいことがあります。
それはいまの会社での活躍の前提条件になっているのは何かということです。
もう少し掘り下げて説明すると、違う会社では今の会社と同じように活躍できないかもしれない、自分の力が発揮できないかもしれないということです。
自分の活躍、パフォーマンスの前提になっている要素には様々なものがあります。
たとえば支給される業務用パソコン。
そんな細かいことを、と思われるかもしれませんが、結構大事な要素です。
これが変わってしまうことによって想定しているパフォーマンスレベルが一気に落ちることだってあり得るのです。
当然ながら上司や同僚も大きな要素ですね。
就業規則も影響しうる要素です。
加えて、意外に大事な要素が企業分化、そうカルチャーです。
全く異なるカルチャーの会社では全く機能しないことも想定せよ
文化なんて仕事の成果にとって大したこと無いと思われる人がいるかもしれません。
しかし、侮るなかれ、これは本当に大きな要素で、これまでに会社を変わって急に仕事ができなくなった人を何度も見たことがあります。
もちろん、逆のパターン、すなわち急に活躍できるケースもみたことがありますが、それは結果的に転職成功ですので何も言うことはありません。
パフォーマンスが下がる方については転職の際に要注意なのです。
具体的にはリベラルなカルチャーと、統制の取れたカルチャーという対比があります。
またトップダウン・ボトムアップというものもあります。
エンジニアリング中心、ビジネス中心という考え方もあります。
様々な対比軸を構えて、一体今の職場はどのような企業文化なのか、その中で自分自身が仕事しやすいポイントはどの辺なのか、どこが崩れると仕事がしにくくなるのか、このような点をよく理解しておくことが必要です。
つまり、異なる企業文化とは異なるOSのようなものです。
自分はそのOSの中で動くアプリケーションのようなものです。
Windowsの中でよく機能していたアプリケーションをそのままiOSへインストールしたらバグりますよね。
皆さんの転職も大なり小なりそのようなリスクがあります。
こんなはずじゃなかった を防ぐために
ではこのようなリスクを事前に察知して回避するためには何をすれば良いでしょうか。
1つ目は自分自身のセンシティビティ=つまり自分は何に反応しやすい人間なのかをよく理解しておくことです。
これはそれほど難しいことではなく、今までの仕事をしっかり棚卸しして、「この仕事は上手くできたな」「この仕事はやりにくかったな」というものについて、何が影響していたかをよく考察することです。
2点目は、口コミ情報を侮らずにしっかり調べることです。
以前の企業の従業員の口コミ情報はガセネタやウソも多く含まれていてあまりあてにならなかったのですが、最近の口コミ情報は度合いの差はあれども大なり小なり、方向感としては比較的精度の高い情報を提供してくれます。
これらの口コミ情報をしっかり読み込むことによって自分なりの想像をふくらませるのです。
そうすれば自分自身がどのような状況に身をおいて、どのように動けるのか、想像できるでしょう。
最後に
転職による活躍を期待するのはとても良いことです。
一方で活躍するために必要なこともしっかり理解して、それらが転職先でちゃんと機能するかどうかについてはよくシミュレーションすることが必要だと思います。
よりよい転職のために。
皆さんにとって何かしらの参考になれば幸いです。
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